【はじめに】
喜多方市小田付地区は江戸から昭和にかけてできた古い街並みが印象的な通りで、平成30年度に文化庁より「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されました。その通りの一角にある南町2850番地の建物群は、長く空き家となり荒廃化・老朽化が進む中、東日本大震災の強い揺れで一部が崩壊。所有者の理解のもと地元有志らでつくる町衆会が中心となって維持管理していくかたわら、喜多方桐桜高校の生徒や喜多方を訪れるアーティストらと協力して、地域の文化的・教育的な拠点の一つとして整備が進められてきました。
【コンセプト「水場を作る、水場で遊ぶ」】
「南町2850プロジェクト 2019」は、喜多方を実践教育の場として長く訪れている筑波大学芸術学群の宮原ゼミ(クラフト領域)、原ゼミ(ビジュアルデザイン領域)と共同して進めていきます。テーマとして掲げられたのが「水場を作る、水場で遊ぶ」。小田付は元々、市が立ち、人や物や情報が集まったところから形成され、その通りの両脇には水路があり清流が流れていました。そんな小田付の成り立ちを背景に、人の集まる空間として「水」の要素を取り入れながら蔵座敷と周辺の整備を進め、今後の活用を地域のみなさんと一緒に考えるプロジェクトです。
【実施場所】
南町2850番地
【実施予定内容・スケジュール】
■そうじ大作戦!
建物の清掃とゴミ捨て、修繕
7月31日(水)、8月1日(木) 10:00~16:00
ボランティア募集:20名
協力:筑波大学 宮原ゼミ、原ゼミ
■水場大作戦!
簡易的な水場作りと将来的な水場のデザインを検討
8月29日(木) 13:30~18:00
8月30日(金) 9:30~18:00
ボランティア募集:20名
協力:筑波大学 宮原ゼミ、原ゼミ
■市場大作戦!
建物と周辺を使って、一日限りの「市」を開催!
8月31日(土) 10:00~15:00
協力:筑波大学 宮原ゼミ、原ゼミ
【 協力 】
宮原 克人
漆芸家。筑波大学准教授。
堅実な漆の技術による漆器の他、公共スペースでの作品にも取り組む。会津・漆の芸術祭では第1回・第3回に参加。その場の魅力を引き出し空間と作品が融合するインスタレーションが高い評価を得た。
原 忠信
ソーシャルデザイナー。筑波大学准教授。
米国と日本にて、Apple、Coca-Cola、PIXERなどのブランド構築プロジェクトに携わる。近年は自作の竈を自転車で運びご飯を炊く「竈プロジェクト」や、漆器を雪山で使う「back to japan.」など、体験をブランドエクイティの形成に結びつける方法について研究している。
【ボランティアスタッフ、参加者募集!】
ワークショップへの参加者、運営のお手伝いなどのボランティアを募集しています。
問合せは、電話またはメールにてご連絡ください。
【お問い合わせ】
キタ美実行委員会 事務局
TEL : 0241-23-5188(つきとおひさま内)
MAIL : contact@kitabi.jp
2019年度公益信託うつくしま基金助成事業