喜多方の自然・文化・人が、アートと教育と交わってできたこと、できること
近年、喜多方ではアーティストと地域住民とで協同したアートプログラムが多数行なわれ、歴史・文化の再発見やそれらをベースとした新しい試みがされてきました。その中で、多くの大学(愛知県立芸術大学、上越教育大学、筑波大学、東北芸術工科大学、新潟大学、福島大学、法政大学)が教育実践の場として喜多方の潜在力に着目、長期にわたる喜多方との関わりを継続しています。
この地を訪れる学生たちにとって、喜多方は大学や専門分野を超えた共通の学び場と言えます。大学生と喜多方の中高生が交流する場面もこれまでに生まれており、彼ら、彼女たちにとって、その経験は大きな財産になっています。
喜多方を学び場としてきたアートプロジェクトの中から、3つのゼミ「法政大学 稲垣ゼミ(国際文化学部表象文化コース)」、「筑波大学 宮原ゼミ(芸術専門学群 クラフト領域)」、「筑波大学 原ゼミ(芸術専門学群 ビジュアルデザイン領域)」による活動を紹介し、地域住民との交流を通して新たな可能性を探ります。
喜多方の魅力の1つである「蔵」を舞台に、喜多方の文化に触れる3つの体験ワークショップ、蔵空間を使った特別インスタレーション作品の展示などを3日間に渡り実施します。 11/4(土)には1日限りの駅前マルシェも登場します!
【日にち】
11月3日(金祝)、4日(土)、5日(日)
【会場】
・JA石蔵(JR喜多方駅前)喜多方市町田下8243-2
・大和川酒蔵北方風土館昭和蔵 喜多方市字寺町4761
【スケジュール】
■11月3日(金祝)
14:00 – 16:00 展示公開設営(JA石蔵)
17:00 – 18:00 座談会(つきとおひさま)
→喜多方に訪れている学生と、住んでいる学生とで「喜多方」をテーマに意見を交換するお話し会です。
参加費:無料 ※要申込
■11月4日(土)
10:00 – 12:00 ワークショップ1「竹細工体験」(JA石蔵)
10:00 – 15:30 展示、おむすびの振る舞い(JA石蔵)
13:30 – 15:30 ワークショップ2「ほうきつくり体験」(JA石蔵)
16:30 – 17:30 活動報告(北方風土館)
→3つのゼミによる喜多方への活動を紹介します。
17:45 – 19:00 フォーラム(北方風土館)
→「アート」と「教育」をテーマに、これから喜多方でできることを探る機会とします。
参加費:無料 ※申込不要
19:15 – 20:30 交流会(北方風土館)
参加費:2000円(お料理代)+ドリンク代 ※要申込
■11月5日(日)
10:00 – 12:00 ワークショップ3「拭き漆体験」(JA石蔵)
10:00 – 15:30 展示(JA石蔵)
【プロジェクト紹介】
■高郷プロジェクト
法政大学国際文化学部表象文化コース 稲垣ゼミ
喜多方の街場とは対照的な森と川のエリア「高郷」を舞台に森の地域の「人」に焦点をあて、リサーチを通して得た成果を地域の財産として形にしていくプログラム。森のはこ舟アートプロジェクトの中で、 2014〜2016にかけて実施され、2017年は独自に活動を継続。2018年にこれまでのリサーチをまとめる企画を実施予定。喜多方の高校生とコラボしての企画も多数実施されてきた。
ワークショップ「ラジオ体操 第三」
11月5日(日) 11:00~12:30(JA石蔵)
ワークショップ「ラジオ体操第3」は、日本人にはお馴染みのラジオ体操の三番目の体操をワークショップを通じて考案しようというものです。稲垣ゼミでは今年、タイとイタリアでラジオ体操に関するワークショップを開催しており、それらに続く企画となります。
■back to japan
筑波大学芸術専門学群ビジュアルデザイン領域 原ゼミ
人は自然の一部であり、自然に還ることに生活の豊かさがあると考え、そのヒントの塊として、木と漆でできた器・漆器をコンセプトメイキング。「漆器を片手に、森へ還ろう。」をキーワードに、漆の器を楽しみ、自然に還る試みを提案。喜多方・夢・アートプロジェクトの中で、 2014〜2016にかけて実施、2017年実施の自主企画「樹皮の採集WS」には喜多方市内の中学生も参加。
■地の食・地の器/旅をする漆の器/かしだしっき
筑波大学芸術専門学群クラフト領域 宮原ゼミ
喜多方の自然を背景とした「食」の魅力を引きだす提案「地の食・地の器」(2013)では蔵に「食のクリエイティブ」を表現。「旅をする漆の器(2014)」「かしだ漆器(2015〜2016)」では、伝統工芸の作り手とのコラボも実現。作成した漆器を貸し出す仕組み作りにも着手し、様々なシーンで、器が料理に華を添えてきた。大学での授業の一環として「ほうきをつくろう」プロジェクトを進行中で、喜多方でも活動を実施予定。
【喜多方の伝統工芸に触れるワークショップ】
各定員20名 参加費無料!
■竹細工体験
11月4日(土)10:00-12:00(JA石蔵)
講師:佐々木智子
雄国地区の人々は、江戸時代の初めから根曲り竹をナタだけで加工し編み上げ、日常生活で使うざるやかごなどの用具を作っていました。それらの技術を伝えようと取り組みがされています。ヒゲ(竹ひご)を四ツ目編みし、重ねて結び差し込み作る「竹かご四海波:しかいなみ」を体験します。
※定員に達しましたので、締め切りとさせていただきます。
■ほうきつくり体験
11月4日(土)13:30-15:30(JA石蔵)
講師:宮原克人
農閑工芸としてかつては盛んに行われていたほうき作りでしたが、時代とともに失われつつあります。そんなほうきに焦点を当て、会津で育てたほうき草を材料に、ほうき作りに挑戦します。
※定員に達しましたので、締め切りとさせていただきます。
■拭き漆体験 + 石器作り
11月5日(日)10:00-12:00(JA石蔵)
講師:宮原克人、原忠信
会津漆器は会津地方に伝わる伝統工芸です。拭き漆は手軽な技法ですが、繰り返し刷り込むことで美しい艶と透けた木目の器ができ上がります。漆器との新しい関わり方を提案する「Back to japan」の活動紹介と、石器作り、漆器でコーヒーを飲む体験も合わせて実施します。
※漆が体質に合わない方は事前にお申し出ください。
【スペシャル企画】
■蔵インスタレーション「記憶の音」(JA石蔵)
11月4日(土)10:00-15:30 11月5日(日)10:00-12:00
蔵空間を使い、喜多方の過去、現在、そしてこれからを音で表現したアート作品を特別展示します。
○大岡真一郎
ICHI)電子音楽家。コンピューターとピアノを用いた楽曲制作スタイルで先端テクノロジーや地域文化とのコラボレーション、広告メディアへの楽曲提供など幅広いジャンルで活動。
■喜多方米おむすびの振る舞い 限定200個!!(JA石蔵)
11月4日(土)10:00-なくなるまで
OMUSUBIで地球をむすぶ!「笑むすび∞」協力企画。大学生とコラボして作った新米のおむすびを200個限定で振る舞います!
○笑むすび∞ 山田みき
喜多方の米農家出身。「OMUSUBIで地球をむすぶ」をテーマに、おむすびで人と笑をむすんでます。
【特別協力】
■駅前マルシェ(JA石蔵前)
11月4日(土)10:00-15:00
JA石倉前に1日限りのマルシェが登場!パンやおむすびなどの軽食を食べたり、
ゆったりとコーヒーを飲んだり、蔵での展示見学やワークショップの合間にどうぞご利用ください!
Nichi nichi coffee(珈琲)、あいづ素材cafeめごめご(焼菓子)
つきとおひさま(パンと芋煮)、笑むすび(おにぎり)
【ボランティアスタッフ、参加者募集!】
各ワークショップ、座談会への参加者、当日に運営のお手伝いをしていただけるボランティアを募集しています。
問合せは、電話またはメールにてご連絡ください。
【お問い合わせ】
キタ美実行委員会 事務局
TEL : 0241-23-5188(つきとおひさま内)
MAIL : contact@kitabi.jp
平成29年度 喜多方市文化芸術創造都市推進事業「市民プロジェクト」プログラム